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日経新聞を10倍おもしろく読んでみるブログ

お堅い日経新聞10倍おもしろく読むブログです。コメントは独断と偏見が混じっています。

アパレル各社の飲食事業拡大は、ライフスタイルショップをめざしている?

社会トレンド

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カフェコムサ

 

 

アパレル各社が飲食事業の拡大を目指している。「コムサイズム」などのブランド衣料を展開する大手のファイブフォックスは、今秋高級カフェを出店する。ファイブフォックスはまた「カフェコムサ」を現在約30店舗出店しているが、新型店を加えて2~3年後にも50店体制を目指す。

マッシュホールディングスも数々のブランドを持った企業であるが、フード事業も数々のブランドを持ってる。4月にはパリの高級菓子店とライセンス契約を結び、東京の表参道ヒルズにカフェを併設した店舗を開業する。

TSIホールディングスもアメリカの人気ベーカリーと共同出資会社を設立し、昨年に飲食事業に参入している。

 

 

 

 

 

なぜアパレル、ファッションブランド企業が飲食事業に参入するか

 「衣料品事業は天候や流行で売れ行きが増減しやすく、ブランド間の競争も激しい。流行の食材や内装を取り入れた飲食店は商業施設などで出店要請が高く、新たな収益源に育てる。」

日経新聞では飲食事業の拡大の理由をこのように説明していた。

しかし、この動向は急に出現したものではない。ファッション業界では、かなり前から数多くの企業が飲食事業に進出し、定着している。

この動きはアメリカのファッション業界で先に起きている潮流だ。

昨年11月アメリカのセレクトショップであるアーバンアウトフィッターという企業が、ピザチェーンのべトリと複数のレストランを買収し、飲食業界に参入する。
このアーバンアウトフィッタ―ズはアメリカのぺンシルバニアフィラデルフィアに本社があるセレクトショップで、アメリカと欧州で230店舗以上を展開している。

アートや音楽などに興味を持つ流行に敏感なシティガールやシティボーイに向けた「ライフスタイル提案型ショップ」として、ファッションアイテムをはじめ、家具やインテリア、書籍、ヘッドホンやレコードといった音楽関連グッズなど、幅広く取り扱っている。

ファッションブランドが飲食店とコラボレーションするという話は全く珍しくないと思う。
日本でも、ビームスやユナイテッド・アロウズ ジャーナルスタンダードといった大手のセレクトショップがカフェを展開している。

しかし、大手のピザチェーンを買収するという動きは、アパレル業界の本格的な飲食事業として注目されたのだ。


アパレル業界において、競争の激化は急激に進んだ。その一因がインターネットによる販売拡大とグローバル化だ。リアル店舗は、単に他のブランドの店舗の客だけではなく、オンライン、オフライン、国内、海外の競合を相手にしなくてはいけなくなっている。

同じようなコンセプトで、よく似ているアイテムを取り扱うブランドは、他のものとの差別化を図ることが難しく、埋もれてしまうのである。

 

 

 

 

ライフスタイルの提案をするライフスタイルショップをめざす

 

そのような背景で、セレクトショップとして「服を売る」のではなくて「ライフスタイルを提案する」というトレンドが生まれてきた。

ライフスタイルを表現する手段として、ファッション以外の本やインテリア、雑貨などをブランドコンセプトに合わせて取り扱う店舗が増えているのだ。

前出したITSホールディングスが展開する「ナチュラルクリームキッチン」は「一生もののさびないカラダを作るおいしい美容食」をコンセプトとして、全メニュー小麦粉や白砂糖、添加物を使わず、「体に優しい」米粉や糀甘酒、てんさい糖を用いている。

アパレル各社の飲食事業展開は必然の事業拡大だとみていいだろう。

 

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